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過ごした時間
終わった恋を
この両手で
抱きしめてみる
かすかに残る
あの記憶と
忘れぬ温もり
全力で駆け抜けた
一つの季節は
やがて美化され
誰の記憶からも
消えてゆくのだろう
人は皆 優しくも
悲しい生き物
確かにあった
同じ答えでさえ
離れてしまえば
サヨナラさえ
上手に出来ない
誰もが欲張りだから
手を広げ
全てをつかもうとして
抱えきれなくなって
しまった時
腕の中からこぼれ落ちる
割り切れないもの
忘れられない記憶なら
無理に捨てる事はない
きっといつか整理が出来るから
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