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部屋には窓が3つあった。 私はその窓を3つとも閉め、カーテンも閉めた。 「どうして閉めるんだい」 四季が訊いてくる。 「いらないから」 私に外はいらない。 目に入れたくない 聞きたくない 私の世界はここだけ それ以外は必要ない。 彼は一瞬だけ困った顔を見せたけど、またすぐに微笑んだ。 「なるほど、君らしいね」
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