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『どうして
お前はそんなにも食べるのが遅いの!?』
隣の隣の
そのまた隣にまで
聞こえそうな声で怒鳴る。
『…ごめんなさい』
蚊の鳴いたような
声で謝るアタシ。
またやってしまった。
お母さんの機嫌を
損ねちゃ駄目なのに…
これ以上
怒らせたら?
a→お馴染みの拳骨
b→食べ物を無理矢理に口に押し込められる
c→目の前にある淹れたての熱いお茶を…
cだけは避けたい!!!!!
アタシは急いで
目の前のご飯を口に押し込む。
急がなきゃ
急がなきゃ
見えない制限時間に
脅えながらゲームスタート。
ガツガツガツガツ
ガツガツガツガツ
必死で口の中に
大量に押し込んだ。
口は動くものの
なかなか飲み込めない。
『早く食べなさい!!!!!!』
お母さんの声に
焦りながら必死で口を動した。
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