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ウエップ…
ウエップ…
両手で口を
押さえたが無駄だった。
ボタボタボタボタボタボタ
口に当てた手の
隙間から次々と
今まで食べていた物が
一気に溢れ出てきた。
お茶を飲んだことで
一気に吐いてしまったのだ。
最悪。
その瞬間
熱い熱いお茶が
わたしの顔にかかった。
『汚いやろ!!!!
吐くなら食うな!!!!!!』
そう言って
グローブのような大きな手で
平手打ちをくらった。
熱いお茶と
自分のゲロに塗れ
ジンジンする
頬に耐えながら謝った。
『ごめんなさい…』
『片付けろ!!!!!!!』
『はい!!!!!!』
兵隊さんのように
大きな声で返事をし、
カール・ルイスよりも
速いスピードで雑巾を取りに行った。
今日はこれで
終わりますように…
そう願いながら
学校の掃除の時より
硬く雑巾を絞った。
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