‐2‐ 父親

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仕事中の事故だった 電線を治す仕事で 切ってあるはずの電線が切れてなくて それに触れちゃって 【感電死】 一瞬だったって 父さんが帰ってきて 少ししたら 会社の人達が家に来て 土下座して謝ってた 俺はなんも反応できず泣いてて おじちゃんは【この人殺しが!!!】 って怒ってくれてた よく覚えてる そのまま葬式とかお通夜とか 流れるように済んだ いっぱい人が来てくれた 父さんは幸せもんやな。 最後に火葬して灰と骨になって出てきて 箱に入れて 最後のお別れ すごく すごく いい父さんだった いっぱい苦労した分 ゆっくり休んでね 一緒に作るはずだったプラモデル 自分の子供ができたら一緒に作ろうと思ってとってある 父さんみたいな父親になりたいからね ありがとう。
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