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そんな彼女の仕事ぶりはやはりと言うべきか、完璧で、手の早い専務に対しても一切の隙も見せなかった。
その結果、今まで手近にいた秘書たちに手を出して発散していた専務が、他所へ目と手を伸ばしてしまうのは、仕方のないことなのかもしれなかった。
重役たちはというと、別にそれについては問題にならなければ良いと考えているようで、誰も何も言うことはなくなってしまった。
仕事に支障がなければ関係ないのだ。
だが、専務の行動の管理を一任された彼女にとっては、何とも頭の痛くなることであった。
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