3878人が本棚に入れています
本棚に追加
/864ページ
夕方
「じゃあな!日村姉妹!伊原朱美!」
風華の車椅子を握って、将人が手を振る
「じゃあね、肉まんさん」
「莉王、ずいぶん昔のネタ出さないで」
「じゃあね、将人君」
「花ねぇ、黙ってて」
「なんで!?」
花は今回踏んだり蹴ったり
「…今日はゆっくり休んで…来週からの試合も頑張って…」
「あぁ!頑張らせてもらうさ!」
「では、皆さん、また学校で…」
風華も手を振って、二人して帰っていった
しばらく手を振って、満足そうに笑顔になる優樹に、花が首を傾げる
「どうしたの?優樹ちゃん」
「え?いや、また学校で、ってさ…」
「あ…」
そうだ
事故以来、風華は学校に来ないようになっていた
入院していたから仕方がないこともあるが、実際、学校に来るのは久しぶりだ
それに今日は外出許可の出た日
ひょっとしたら、退院もそう遠くはないかもしれない
「よかったぁ、将人君も元気になったし、風華ちゃんも学校に来れるようになったし、ス○キリ!でヒクソン出たし…」
「は?」
伝説のネタ繋がりですね
わからない人はググりましょう
「ググるな」
「…それより」
それよりっつーな
「…将人君の最後のジャンプ…」
「あ、すごかったよね」
「花ねぇ、すごかった、だけ?」
「え?」
「…あんなジャンプが高校生に出来ていいと思ってるの…?」
「…ほぇ?」
最初のコメントを投稿しよう!