どうあっても輝く星であれ

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夕方 「じゃあな!日村姉妹!伊原朱美!」 風華の車椅子を握って、将人が手を振る 「じゃあね、肉まんさん」 「莉王、ずいぶん昔のネタ出さないで」 「じゃあね、将人君」 「花ねぇ、黙ってて」 「なんで!?」 花は今回踏んだり蹴ったり 「…今日はゆっくり休んで…来週からの試合も頑張って…」 「あぁ!頑張らせてもらうさ!」 「では、皆さん、また学校で…」 風華も手を振って、二人して帰っていった しばらく手を振って、満足そうに笑顔になる優樹に、花が首を傾げる 「どうしたの?優樹ちゃん」 「え?いや、また学校で、ってさ…」 「あ…」 そうだ 事故以来、風華は学校に来ないようになっていた 入院していたから仕方がないこともあるが、実際、学校に来るのは久しぶりだ それに今日は外出許可の出た日 ひょっとしたら、退院もそう遠くはないかもしれない 「よかったぁ、将人君も元気になったし、風華ちゃんも学校に来れるようになったし、ス○キリ!でヒクソン出たし…」 「は?」 伝説のネタ繋がりですね わからない人はググりましょう 「ググるな」 「…それより」 それよりっつーな 「…将人君の最後のジャンプ…」 「あ、すごかったよね」 「花ねぇ、すごかった、だけ?」 「え?」 「…あんなジャンプが高校生に出来ていいと思ってるの…?」 「…ほぇ?」
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