お買い物に行かなきゃねえ

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「う~ん…これもあっちも可愛いなぁ…」 とか花が悩んでいると、莉王が、ひしっ、と花の腰に抱き着いてきた 「ん?莉王ちゃん、どうしたの?」 「ふみ、花お姉ちゃんも下着買うの?」 「うん、そうだよ」 そうだ、と、花は何かを思いついたように呟き、莉王の目の前に水色と白のしましま下着と、ピンクのかわいらしい下着を出す 「莉王ちゃんはどっちが可愛いと思う?」 「…みゅ?」 莉王が首を傾げたのを見て、花は自分が何をしているのかに気付いた 下着を選んで、と言っているようなものだ いまさらながら、顔が赤くなる 「あやややや、莉王ちゃん、い、今のは…」 忘れて、と言いかけた時 「ピンクが可愛い」 「…え」 「僕はピンクが可愛いと思う」 花硬直 「ふにゃあ~………」 花はくらくらとふらついて、試着室の外壁にもたれかかる 「うにゃ?花お姉ちゃん?」 莉王がてちてち、と花に近寄る ―――り、莉王ちゃんに恥ずかしい事聞いて恥ずかしい事返されちゃった… 花はポワンとした頭の中で、かろうじてそんなことを考えていた しかし読者の皆様 考えていただきたい 莉王は花から、どっちの下着が可愛いと思うか尋ねられて、率直に可愛いと思う方を答えたわけであるので、別に他意は無いのだ 「う…と、とりあえず、これ…買うね」 花はふらふらと下着をレジへ持っていく サイズの確認はしたのだろうか? とか莉王が考えているわけはなく、優樹の元へ向かった
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