お買い物に行かなきゃねえ

6/20
前へ
/864ページ
次へ
「だから莉王?その歌はなるべく歌わないでね」 優樹は莉王の肩を掴んで念を押す 「ふ?うん」 わけがわからぬまま莉王は頷く 安心した優樹は振り返り、下着を選び始め 「優樹はいいんじゃないの?私のお下がり着ければ」 明奈登場 「は?なんで?」 「だってあなた、Dでしょ?私が持ってるやつに合うと思うけど?」 「ブラのお下がりなんていりません~てか聞いたことありませ~ん」 「いやでも捨てるのもったいないし」 「そりゃそうだけどね、さすがにいらないよ」 まあ妥当と言えば妥当な意見なのだろう たしかに捨てるというのはもったいない 父の英俊からの仕送りはたくさんあって、貯金まであるが、それはあまり意識しないことにしている お金がたくさんある、という事実を、あまり考えてはいけない 悪い癖がついてしまうかもしれない だが、それとこれとは違うと思う 下着くらいは新調させてくれ、と願う優樹だ 「まあ優樹がそこまで言うんだったら、古いのは莉王にあげるけど」 「なんで!?」 意味がわかりません アイキャンノットアンダスタンド 「いや、莉王が『お姉ちゃんの下着…ハアハア』みたいな感じになればいいな~って」 アホだ、バカだ、変態だ 何故こんな思考回路を持っているのかわからない 変態以外の何物でもない 「じ、じゃあ私も莉王に古い下着をあげる!」 「普通の大きさの下着はいらないってさ」 「てめー!ちくっと来た!ホントにちくっと来た!」 「自覚してるだけマシ」 「うわあぁぁぁぁぁぁん!」
/864ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3878人が本棚に入れています
本棚に追加