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「だから莉王?その歌はなるべく歌わないでね」
優樹は莉王の肩を掴んで念を押す
「ふ?うん」
わけがわからぬまま莉王は頷く
安心した優樹は振り返り、下着を選び始め
「優樹はいいんじゃないの?私のお下がり着ければ」
明奈登場
「は?なんで?」
「だってあなた、Dでしょ?私が持ってるやつに合うと思うけど?」
「ブラのお下がりなんていりません~てか聞いたことありませ~ん」
「いやでも捨てるのもったいないし」
「そりゃそうだけどね、さすがにいらないよ」
まあ妥当と言えば妥当な意見なのだろう
たしかに捨てるというのはもったいない
父の英俊からの仕送りはたくさんあって、貯金まであるが、それはあまり意識しないことにしている
お金がたくさんある、という事実を、あまり考えてはいけない
悪い癖がついてしまうかもしれない
だが、それとこれとは違うと思う
下着くらいは新調させてくれ、と願う優樹だ
「まあ優樹がそこまで言うんだったら、古いのは莉王にあげるけど」
「なんで!?」
意味がわかりません
アイキャンノットアンダスタンド
「いや、莉王が『お姉ちゃんの下着…ハアハア』みたいな感じになればいいな~って」
アホだ、バカだ、変態だ
何故こんな思考回路を持っているのかわからない
変態以外の何物でもない
「じ、じゃあ私も莉王に古い下着をあげる!」
「普通の大きさの下着はいらないってさ」
「てめー!ちくっと来た!ホントにちくっと来た!」
「自覚してるだけマシ」
「うわあぁぁぁぁぁぁん!」
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