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「くそっ、すまない!」
「オーケー!リスタート早くしましょう!」
後悔は先に立たない
追っている側からすれば、即座に体勢を立て直したい
「行くぞ!」
と言って、将人は一人で飛び出してしまった
「なっ!何やってんだおまぇぇぇぇぇ!」
「先輩ぃぃぃぃぃ!」
が
ドライブの連続
「あ、あれ…?」
「ら、らしくないな…」
ドリブルが得意なのは知っているが、それでもこんなに積極的にするようなことはなかった
しかも、味方のコートから、だ
これには、花形も混乱する
「なんだ?何が狙いだ?」
「だけど一人だ、カミつきゃいいだろ」
有村が勢いよくアプローチをする
キュキャ、とバッシュが景気よく鳴る
キュキュキュキュ…
やけに鳴る
「…ん?」
有村が首を傾げると
バン!
踏み込んだ
「…!?」
「んなっ…!」
センターラインから、ゴールに向かい
一
直
線
「どうしてそんな所から!?」
「…いえ、何か策があるわ…」
「策!?」
「柵!?」
「花ねぇは静かにしてようね、策って…?」
「…この時間帯よ、何も策が無いと考えるのがおかしいわ…」
「そ、そうか…あ、あと私、思うんですけど」
「何?」
「こんなの話しているうちに、もう試合終わっているんじゃ?」
「………………」
「………………」
「…バトル漫画方式よ、一瞬の間にたくさん喋れるの」
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