やっぱり最初は…

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「優樹ちゃ~ん?」 花が呼び掛けるが、優樹の返事は無い 優樹は右腕を下にして、花にそっぽを向きながらえぐえぐしている 「さっきはごめんね」 まだえぐえぐしている 「優樹ちゃんはきょぬーだよ」 「いいもん!そんな優しさにまみれた嘘言ってくんなくっていいもん!私はどうせひんぬーだもん!」 この子、今、世の女性の何割かを敵に回しましたね 「優樹ちゃん、女の人の魅力はお胸じゃないよ」 説得力ありません 「っせーよ!きょぬーがひんぬー慰めてんじゃねーよ!あ、ごめん、泣かないで!」 あんまりすさまじい剣幕なもんだから、花が涙目になってしまいました 花は目をぐしぐし、と擦りながら、慰め…いや、自覚無しの嫌味を続けます 「そもそも優樹ちゃん、優樹ちゃんはそんなにひんぬーじゃないよ?」 (↑さっきひんぬーっつった人) 「…え?」 (↑信じる人) 「うん、そんなに」 (↑自覚は無い) 「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」 (↑傷付けられた) 「あの女医さんには勝ってるよ!」 (↑基準がおかしい) 「あんなの…A'じゃん!さ○ま御殿で本人がそう言ってたじゃん!比べる相手間違ってるよ!」 (↑ごもっとも) 「よかったね」 「何が!?」 元気になったみたいなんで、早速測りましょう 「メジャー(測量するやつ)、準備オッケェイ!」 「了解!これより!姉妹のスリーサイズの測定を行う!」 花と明奈がハイテンションな横で、優樹がまだウガー、と言っているが無視の方向で
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