手紙

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受話器の向こうから聞こえた懐かしいパパの声。 懐かしい麻雀の音。 走馬灯みたいに一気に頭の中駆け巡った。 だけどね、けじめつけたかったから、パパにあたしが書いた手紙に最後に書いた。 『あたしにもいい人が出来ました。幸せになるからね。バイバイ』 って。 あたしなりのサヨナラ。 もうパパは思い出にしたから輝いてた時代しか思い出さないよ。 大好きでかっこ良かった頃のままで。 だけど今周りから聞くと随分変わっちゃったね。 悪い話聞くたび、胸が苦しくなるよ。 平気な顔で笑い飛ばすのも疲れる。
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