こーこーせー。

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『つーのせんせー!コケた!』 「上地くん、またぁ?」 『ゆーちゃんって言ってってばぁ。』 「はいはい、で、何処怪我したの?」 『ここぉっ!』 指指す先。 ちょこんって赤くなった腕 『ねっ、ちゅってして治して?ちゅって、ぺろって。』 「上地くん…ボキ、これでも保健の先生なの。そんなことしたら、クビになっちゃう。」 ピンセットで、脱脂綿を掴み、ぽんぽん、消毒する。 『ちゅうしてくれたら治んのに。』 唇尖らして拗ねる上地くん 若いなぁ… 「上地くん、彼女居ないの?ボキばっかり構ってないでさぁ。」 『っ……つーのせんせー、オイラがこぉんなにアプローチしてんのに、そんな言い方はねーべ。』 「ボキ、男だよ?」 『関係ねーし!オイラ、つーのせんせー、好きなの!』 「はいはい、年上のオニーサンをからかわないの。」 『からかってないのに…』 「高校生って年頃は、まぁ、年上に憧れるもんだから。」 普通は、綺麗なマドンナ先生、とかだけど。 上地くんは、ちょっと変わってるんだろうね。
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