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『ねっ、つーのせんせー、付き合ってるヤツ、居ないの?』
「ふふっ、ナイショっ。」
『えー、意味深ーっ。居なかったらさー、オイラと付き合ってよー。』
「考えとくね!」
『なーに、その大人のよゆーみたいなの!マジで好きなんだって!』
「はいはい、分かったから。」
『うーっ!つーのせんせーっ!じゃあ、オイラに個人授業してよー。』
「ボキ、保健医だし。お勉強、あんまり出来ないよ?」
『保健のせんせーだからこそ教えられる、お勉強っ!つーのせんせーのカラダ使っておせーて?』
ちょっと頬染めて、てへって笑う上地くん。
いーじゃない
やってやろーじゃない。
パサ
白衣を脱ぎ、シャツのボタンに手を掛ける。
全部外したら、カチャカチャ
ベルトに手を掛けて………
『わーっわーっ!つーのせんせーやめてーっ!』
『そんなことされたら、オイラ、オイラ……』
真っ赤な顔の上地くん。
あら、案外純情boy?
「ふふっ、上地くん、誘ったのは君なのに…」
『だって…だって…つーのせんせー…綺麗なんだもん。恥ずかしくなっちゃうもん』
「じゃ、部活、戻ろうね。また怪我したらおいで。」
頭なでなで。
『つーのせんせー、またね。』
ガラガラ
保健室を出る上地くん。
先生も大変です。
『オイラ…もったいないこと…したのかな』
終
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