1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちなみにお客様は、新規なので本社の成績トップレベルが今、低価格でご奉仕させていただけますよ!」
冬美は、困惑を隠せなかった。
「あの、・・・・その方に頼むと絶対大丈夫なんですか?」
蓮見は、飛びっきりの笑顔で答えた。
「ええ、その点でしたら大丈夫です。万が一何か問題があれば社で解決するので。
そうですね、そうなると、当店オススメは『赤頭巾』と『灰かぶり』です。」
冬美は、意味不明である。
「『灰かぶり』『赤頭巾』?」
蓮見は、冬美にまた別の書類を見せた。
「本店は依頼を2人1組で担当させておりまして、そのコンビにコードネームが付いているんです。
まあ、会社の名前がお伽話なのでコードネームが童話からとっているんですよ。
ちょっと、仕事とあいませんけどね。
で、これが成績順一覧表です。」
「はあ・・・。」
てきぱきと話す蓮見に対し、冬美は、腑抜けた返事をしてその書類を覗き込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!