第一話『プロトニュームX330B』

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私の目の前がまばゆい閃光に包まれると大きな音をたて、私が作ったタイムマシーンが現れた。  タイムマシーンの扉が開く。 向日葵がニコニコして私の顔を見ながらタイムマシーンから顔をだす。 「おじいちゃん!」 「おー、向日葵!帰って来たのか!…」 「うん!おじいちゃん!2035年から、これ持つて来ちった。」 向日葵がタイムマシーンの中から、大きく足を広げ腰を低くしてジュラルミンケースを持ち降りてくる。  「これ、重いんだよ!」 ドス!!  カチャ!カチャ!  向日葵がジュラルミンケースを開けると12本の強化ガラスに入った高濃度プロトニュームが入っていた。  「おじいちゃん!これ見て!プロトニュームX330Bっていって2035年では、これ1本で宇宙まで行けるんだよ!」 「…これは高濃度プロトニュームじゃないか!!」 「だから、そう言ってんじゃない…」 「あ…そうだったな…」
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