星空に恋文

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
 今宵の星空は、美しい。 ああ、愛しき人よ どうか今すぐに逢いに来て  こんなに美しい星空を見ているのに、一人寂しいから、空に君への恋文を書けたらなと思った。  フワッと何かを体に掛けられ、そっと優しく包み込まれ、少しびっくりして振り向けば 「...陽沙(ひさ)。風邪、引くぞ!」 ぶっきらぼうに言う君がいた。 そんな君に逢いたいと願う心が、君に届いたのかな? 「...夜月。一緒に星を見よう!」 君は、呆れてしまうだろ。 だけど、こんな綺麗な星空だから、君と見たい。 君は、何時もと同じように私の隣に座り、ホットココアを私、一枚の大きなブランケットに入り、一緒にこの星空を眺める。 二人だけの特別な時間を君と今宵も過ごす。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!