冬空から贈り物

2/2

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
 “~ 優しい贈り物 ~”  もうすぐクリスマス。大好きな君と遠距離中で、クリスマス待ち遠しい仕事の帰り道だった。 「~♪」 携帯にメールが届いた。 「...沙奈らしい。」 彼女の沙奈から、綺麗な冬の星空を写した写メが届いた。 “薫ちゃん!今日の星空は綺麗なので、撮ってみました!(^O^)どうかな?私の見ている星空、薫ちゃんにも見て欲しくなっちゃった!” 沙奈らしいメール。今すぐ、君に逢いたくなってしまった。夏以来、君とメールや電話などのやり取りを続けているが、いつも君の優しさが嬉しくなる。 夜空を見上げれば、満天の星空。昔、二人で見た星空を思い出し、干渉に浸る。  “綺麗だ。君が隣にいなくて寂しい。でも、君も同じ空を見ていると思うと寂しさが紛れるな。” 「~♪」 またメールが届いた。 「...沙奈。本当に可愛いな。」 彼女からのメールだった。 “薫ちゃん。好きvvvクリスマス、待ってるね(^.^)b by沙奈” 素直過ぎる君が愛しい。 今すぐ駆け付けたいと流行る気持ちを抑え、君に今宵も甘い声を囁く。 「愛してる。」 星空に君と見た風景を重ね、想いを馳せる。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加