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“~ 優しい贈り物 ~”
もうすぐクリスマス。大好きな君と遠距離中で、クリスマス待ち遠しい仕事の帰り道だった。
「~♪」
携帯にメールが届いた。
「...沙奈らしい。」
彼女の沙奈から、綺麗な冬の星空を写した写メが届いた。
“薫ちゃん!今日の星空は綺麗なので、撮ってみました!(^O^)どうかな?私の見ている星空、薫ちゃんにも見て欲しくなっちゃった!”
沙奈らしいメール。今すぐ、君に逢いたくなってしまった。夏以来、君とメールや電話などのやり取りを続けているが、いつも君の優しさが嬉しくなる。
夜空を見上げれば、満天の星空。昔、二人で見た星空を思い出し、干渉に浸る。
“綺麗だ。君が隣にいなくて寂しい。でも、君も同じ空を見ていると思うと寂しさが紛れるな。”
「~♪」
またメールが届いた。
「...沙奈。本当に可愛いな。」
彼女からのメールだった。
“薫ちゃん。好きvvvクリスマス、待ってるね(^.^)b
by沙奈”
素直過ぎる君が愛しい。
今すぐ駆け付けたいと流行る気持ちを抑え、君に今宵も甘い声を囁く。
「愛してる。」
星空に君と見た風景を重ね、想いを馳せる。
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