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俺は少女の言う道の通りに歩いていた。もちろん恥ずかしかったが、
今はそんなことを思っている場合ではなかった。
「その部屋。」
少女が指差した部屋の前にたどり着くと、俺は彼女がふすまを
開けやすい状態を作った。そして、ふすまを開けてくれた。
そこには、俺の両親と当時の氷雨家当主の氷雨虎十郎とその妻の咲耶がいた。
その4人が開けられたふすまを見ると、俺の母と咲耶様は唖然とし、父はのんでいたお茶をこぼし、虎十郎様は見た瞬間に怒りをあらわにし、無言で後ろの刀を取り、鞘を抜いた。
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