第一話 初めての出会い ~First Contact~

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 でも、女の子は俺と同じくらいの年齢とは思えないくらい、かわいかった。  俺はその女の子に見とれてしまい、近くのその時の俺に合うような石に座って見ていた。  女の子はその後も、一生懸命に木を登っていた。  そして、もうすぐ頂上に登り切ろうとしたその時だった。  女の子のつかんだ木の枝がポキッとおれ、それでバランスを崩し、女の子が落ちてしまっている。  俺はすぐさま立ち上がり、彼女の落ちるであろうところまで全力疾走し、彼女を受け止めた。これは奇跡に近かった。  受け止めたとき、体制が『お姫様抱っこ』の状態だったので、少女がそれに気づくと、顔を真っ赤にしていた。 「大丈夫?」俺が少女にやさしく言う 「うん…ありがと…」少女は小さい声で返事をし、小さくうなづく。 「立てるか?」 「…なんとか…大丈夫…」  俺は少女が立てれるような状態を作った。少女が地面に足を付けたとき 「イタッ…!」  彼女は右足をおさえながら小さく言った。  彼女の足を見てみたら、右足にケガを負っていた。幸いにも軽いケガだった。  俺は無言で少女を再びお姫様抱っこすると、彼女はあわてた。 「道案内を頼む。俺が運ぶから、部屋を教えてくれないか?」とやさしく言ってあげた。  少女は小さくうなずくと、俺は彼女の指示通りに足を動かした。
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