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「あれ?まだ美羽ちゃんのままなんだ。だったら、アフロディテを美羽ちゃんの中から消すのは簡単だね」
ニコニコしながら言う桂に美羽は寒気を感じた。
しかしその時、風に乗って美羽ね耳に声が届いた。
『ね…は、ね…………み…』
美羽は耳をすませた。
『美羽!!』
自分の名を頭の中で呼ばれ、大きく開かれた瞳がピンクに一瞬光った。
固まっている美羽をどうしたかのように桂が覗き込んできた。それに気付いた二人も振り返り美羽を見た。
無反応な美羽の肩を掴んで海斗が叫んだ。
「美羽!おい、美羽!!」
「覚醒すれば、もう消されないの?」
「?…そうだけど………まさかっ!」
すると美羽の口がニッと吊り上がった。
「覚醒しちゃったみたい。」
「何!?」
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