愛と美の神

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桂は驚いて少し後退った。海斗と智はパッと明るくなった。   「アフロディテの声が聞こえるのか?」 「もちろん」 「わぁい!アフロディテー!!」   海斗が満面の笑みで美羽に抱きついたが、   「アポロン、あんた相変わらずねぇ~」   そんなことを言いながら海斗を引き剥がす。美羽の頭には『💢』が……   「なんだ、つまんない…。……ねぇ、まだ九人いるんだよね?」 「「「!!?」」」   ふてくされていた桂が思いだしたかのように言った。するとニコッと笑った。   「そうだよね。十二人も居るんだもんね~。その内三人もう覚醒しちゃってるから、あと九人!」   指を折って九つの指を見せた。   「アフロディテは諦めてあげる。…あっ、アフロディテとは同じクラスだから…また明日ね!」   桂は投げキッスをし、手をひらひら振りながら消えてしまった。 美羽は投げキッスされはことに石になってしまった。     「九人…探し出さなきゃだな」   それを言い出したのは智だった。   「大変なことに…」 「えぇー!?まだ九人も居るの!!?」 「私たちを入れて十二人よ!ちゃんと数えなさいよ!!」   美羽が海斗のことを殴った。          美羽たちは、これからが大変なことになるのだった。   
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