愛と美の神

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昼休み。  美羽のお昼はいつも一人で音楽室だった。好きな音楽を流しながらお弁当を食べるのが日課だ。   しかし、今日は先約が…。ピアノを弾いているようだ。   中に居るのは男子二人だった。窓ガラスから覗いていると、一人の眼鏡をかけた方の男子がこちらに歩いてきた。   「何か用だったかな?」 「えっ!あの、すみません。いつもココでお昼をとっているもんで…」 「あぁ、それはすまない。海斗」   名を呼ぶともう一人の男子生徒がこっちに向かってきた。こっちに来るなり、眼鏡の男子生徒の肩に寄りかかりながら言った。    
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