第七夜

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「初代、先日涙鬼姫が現れリクオ様に刃を向けたとか・・・・・・三代目候補、ましてや初代のお孫様に刃を向けるなどと。ですので処罰は私の組のほうで行いますか?」 その言葉で組長たちの視線はぬらりひょんに集まった。 しかし、ぬらりひょんは簡単に言いはなった。 「処罰?そんなのあるわけないじゃろう」 再びざわつき始めた組長たちはぬらりひょんに何故かと理由を問う。 「涙鬼一族は奴良組ではない。そもそも涙鬼一族は何処の組にも入っていないと聞く。ならば簡単に処罰はできないのぅ・・・・・・」 どこかの組の者ならば、奴良組への宣戦布告としていろいろな処置があっただろう。 しかし涙鬼一族である葉月には奴良組の掟は関係ないということで今回はお流れとなり、会議は終了した。 .
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