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化原は一人だけで山を下りるために葉月たちと別れた。
「ワシの役目は終わりだよ。」
去り際に言った言葉が葉月の耳に入ることはなく。
さぁっと風が吹く。
「今宵は新月、あらしの夜。」
高い木の上には二つの物陰があった。
「馬頭丸よ、うまく留まらせたようだな」
「牛頭丸・・・ここまでが大変だったぞ。これからどうすれば?」
「リクオには・・・常に側近と涙鬼姫がいるようだ。どれかはわからんがな、まずは奴らをバラバラすること」
「そして一人ずつ片付けることだ」
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