第九夜

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化原は一人だけで山を下りるために葉月たちと別れた。 「ワシの役目は終わりだよ。」 去り際に言った言葉が葉月の耳に入ることはなく。 さぁっと風が吹く。 「今宵は新月、あらしの夜。」 高い木の上には二つの物陰があった。 「馬頭丸よ、うまく留まらせたようだな」 「牛頭丸・・・ここまでが大変だったぞ。これからどうすれば?」 「リクオには・・・常に側近と涙鬼姫がいるようだ。どれかはわからんがな、まずは奴らをバラバラすること」 「そして一人ずつ片付けることだ」 .
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