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武装も主にアリオス重工開発のRAW-22『レーザードライフル』、FMJ-33『カービンライフル』、副兵装も胸部七○三マシンキャノン、単分子カッターにプラズマビームサーベルと多彩な品揃えだ。
今までTRBの民事開発は禁止されていたのだが戦後規定が緩和されたこともあり、様々な企業が開発に乗り出した。
だがこの兵器の開発は難しく、数ヶ月前にアパレシオンが開発されるまでなんと八つもの企業が興亡している。
それにも色々と裏があるのだが、それに関しては後に語っていこう。
工業プラント群を取り巻くデブリ帯を潜り抜けながら、キョウスケの乗る指揮官機が急に動きを止めた。
キョウスケのアパレシオンには黒い塗装がされており、宇宙空間での戦闘を重点にカスタマイズされていた。
頭部ユニットには光学センサーを覆う四面クリスタルのようなバイザーがついていて、左耳の部分にマルチ・ブレード・センサーが取付られている。
ボディは全体的に四角いイメージで、旧暦に流行ったリアルロボットを彷彿とさせた。
そのアパレシオンの顔面クリスタルがギラリと光り、キョウスケから通信が飛ぶ。
「アサルト1から各機、戦闘準備だ」
『何故です?』
隊員の一人の疑問に、彼はうすら笑いを浮かべて答えた。
「幽霊のお出ましだからだ!」
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