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場所は変わり、地球。
戦後の復旧が進む中、アルバトロスという民間企業が徐々に頭角を現していた。
難民の保護、被災地の復興支援などを献身的に行い世間からの支持を得た彼らは、とある計画を開始しようとしていた。
「オペレーション・スーパーノヴァ、聞いたことはあるかね?」
場所はネオトーキョーシティ、民間企業アルバトロス傘下のアリオス重工会議室。
プラネタリウム程の大きさのその部屋の中心、一人の男が立っていた。
角刈りでプロレスラーのような体格が、黒いスーツをこれでもかと広げている。
「は。概要ならば少々」
男は少し上を向きながら、答えた。
何故ならそのドーム状の内部に、アルバトロス幹部達の顔が映し出されているからだった。
プラネタリウムよろしく。
「そうか。その計画を重工部門で、本格的にプロジェクトとして推進していくことになった」
幹部の一人が喋り、別の幹部がまた口を開く。
「そこで従軍経験がある君を推薦する声があってね……ザマ君」
「私を……?」
男、ザマは眉をしかめた。
「それは軍事計画ですか?」
「詳しくはプロフェッサーが説明してくれる。これは決定事項だーーーーーー彼の指示に従うように、以上だ!」
幹部との対話が終了し、ドーム内が真っ暗になる。
そうなってから、ザマは小さく呟いた。
「プロフェッサー……ね」
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