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言外に信用出来ないというザマの言葉に、答えた男がいた。
「今度の職場は女性が多いよ」
部屋のドアが開き、その向こうから溢れる光にザマは顔をしかめた。
だがそんなこと関係ないと、ドアの向こうから来る男は言葉を続ける。
「それにボーナスも出る……給料もUPしよう」
プロフェッサーと呼ばれた男は、眼鏡を掛けた細身の男性だった。
片手に電子計算器を持ち、それをカタカタと叩いてザマの前に突き出す。
「ワリの悪い仕事じゃない。私が保証する、ホラ!」
そう言ってのけたプロフェッサーに呆れながらも、ザマは問う。
「もし失敗してボーナスが出なかったら?」
「しらんーーーーーー!」
いやはや何と言う。
こうして、今回の物語は始まっていくのだった。
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