Akira of revival

5/5
前へ
/176ページ
次へ
言外に信用出来ないというザマの言葉に、答えた男がいた。 「今度の職場は女性が多いよ」 部屋のドアが開き、その向こうから溢れる光にザマは顔をしかめた。 だがそんなこと関係ないと、ドアの向こうから来る男は言葉を続ける。 「それにボーナスも出る……給料もUPしよう」 プロフェッサーと呼ばれた男は、眼鏡を掛けた細身の男性だった。 片手に電子計算器を持ち、それをカタカタと叩いてザマの前に突き出す。 「ワリの悪い仕事じゃない。私が保証する、ホラ!」 そう言ってのけたプロフェッサーに呆れながらも、ザマは問う。 「もし失敗してボーナスが出なかったら?」 「しらんーーーーーー!」 いやはや何と言う。 こうして、今回の物語は始まっていくのだった。
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加