第一章・ヤマト

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アパレシオンとは、『TRB』と呼ばれる人型機動兵器の一種だ。 TRBは十五メートル前後の大きさで、人間と同じ行動が出来る。 ナノマシンによる神経接続により首や指先、やろうと思えばタンゴだって出来るのだ。 最も、一機当たり数億ドルの超高級品を玩具として扱う奴はいないが。 ともかくこのアパレシオンは、世界で初めて民間企業が開発したTRBであった。 初めてTRBが開発されてから早八十年近く、第五世代に分類されるアパレシオンは従来の軍機より遥かに高性能だった。 規定によって開発される軍機とは違い、アパレシオンは民間ならではの自由さを持っている。 まず一つは、フレーム換装が出来ることだ。 コクピットから頭部まではアサルトピットとして一つのパーツになっている。 そのため様々な状況に対応出来るフレームが用意されていた。 まずはキョウスケ達が使用している宇宙用フレーム、これはスラスターやアポジモーターを増設して機体安定性能を強化している。 他には陸戦用フレーム、海戦用フレーム、空戦用フレーム、訓練用フレーム等色々。 互換性があるので、開発コストも安くすんでいる。 武装についても説明しよう。
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