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櫓太鼓(ヤグラダイコ)の音(ネ)のままに、奮(フル)えて暴走(ハシ)る俺の性(サガ)
猫の鼓動に耳寄せて
、想い出したる胎児(カコ)の梦(ユメ)
跖(アシウラ)貫く硝子の屑が、心の臓まで
到(イタ)るとき
堂々巡り目も眩み、踊れや、踊れ、胎児のやうに
倒錯(ナナメ)に歪んだ接吻(クチヅケ)を、ビードロ越しに交わす夜
梦と現(ウツツ)の境目は、畳の下に霞みゆく
サヨウナラと呟いて、刹那、刹那と哭(ナ)く怪(モノ)は、猫か、少年(オマエ)か、この俺か
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