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⑤オレンジの ナミダ'
「…だって…」
男の子は
満面の笑みで
こう答えました。
「神さまだってね
悲しくなれば
泣いちゃう時もあるんだよ。
そんな時にね
忘れ物しちゃうのが
オレンジのナミダ'
神さまがね
凄い悲しくて
いっぱい
いっぱい
泣くと
いっぱい
雨が降るでしょ。
その時、
神さまを優しく包んでくれて
また
真っ赤な太陽さんを
呼んでくれるのが
この
オレンジのナミダなの♪'」
ママは男の子の話を聞いて
「そっか…
神さまが悲しい時
誰もそばに居てくれないから
この 神さまが
落としたオレンジのナミダに
勇気を貰うんだね。」
「違うよぉ」
男の子は
少しぷくぅと
ほっぺたを
膨らませて
こう話し出しました。
「神さまが悲しすぎて
涙が止まらなくなったら かわいそうでしょ。
それを
このオレンジのナミダ が
神さまにね
笑顔をあげるの。
このオレンジの色はね…
神さまが なくしちゃった
忘れ物…
笑顔'なんだよ。」
男の子の言葉を聞いて
ママは
「そうなんだ♪'
じゃあ
今日オレンジのナミダが
見れたって事は
明日は晴れるのね。笑」
と
にっこり微笑みました。
「そうだよ♪'
神さまの忘れ物
早く届くと良いな♪'」
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夕暮れが 優しく
2人の 影を 包んでいきます…
水たまりは
よりいっそう
鮮やかで美しい
オレンジ色に染まり
優しい色を
奏で始めていました。。。
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