~第2章~

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前回の依頼から2週間あまりが過ぎた。 体の傷も順調に癒え、そろそろ仕事を再会しようと思う。 2週間もハンター業を休止していたわけだが、どうやら前回の依頼成功が口コミで広がり、既に多くの依頼がきているようだ。 私は依頼書の内容を1枚ずつ確認していくと前回と同じような内容の依頼がある。 その依頼とはトナイ村からであった。 ランポスの群れが村の中に入ってきたので、どうにかして欲しいとのことだった。 前回はダグがいたので結果的に成功となったが、今回は1人で行こうと思っている。 一応、村長にも意見を仰いだ。 「んぁ?いいのではないか?」 …真剣に考えてるか? そう言うのならば、この依頼を受けよう。 私はすぐにその村に向かうこととした。 村に到着するとすぐに依頼人を見つけ、話を聞く。 「最近、森の餌不足のせいで村にまでランポスたちが降りてくるのです。 私たちはランポスと戦う術を持ちません。 まだ実害は畑の作物や家畜だけなのですが、最悪の事態が起こる前に防ぎたいのです。」 今、私に説明してくれたのはこの村の村長であるマッチェさん。 相当心配しているのが顔を見れば分かる。 まぁ、依頼の内容は分かったので、私は村長さんの言うランポスの群れを捜した。 村長さんや村人の支援もあり、群れを探すのは容易であった。 私は村の宿に戻り作戦を考える。 ランポスの数は十数頭、数が数だけにやはり1匹ずつ減らしていくしかないか。 奴らの行動ルートに罠をしかけ、私は待った。 …しばらくして、何匹かのランポスが来た。 私の罠はブービートラップではあるが、ランポスごときなら引っ掛かる。 あと1メートル… ロープに引っ掛かった!! 丸太が勢いよくランポスたちを襲う。 私は小さくガッツポーズをしたのだが、1匹逃した…というよりかわされた。 ランポスは危険を感じたのか鳴き始めた。 …!? やばい!仲間を呼ばれている! 1匹ぐらいならば何とかなるのだが、仲間を呼ばれるのはまずい。 そう思い飛び出したがすでに遅かった。 茂みからランポスたちが飛び出してきた。 形勢逆転だ… そして、飛び掛かってくるランポスたち。 しかし攻撃がバラバラだ。 私は1匹ずつ相手をしていく余裕があった。 …しかし、狩っても狩っても後からどんどん出てくるではないか…
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