~第1章~

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私は依頼を受けたのだが、村長は相当心配らしい。 街のハンターを呼んだと言っていた。 何でも村長の古い知り合いだそうだ。 そのハンターが到着次第出発とのこと。 そして、そのハンターがやってきた。 彼の風貌は背中に大剣、鎧は胸までの金属製。 何より目を引くのが左だった。 肩から指先までが無いのだ。 正直、不安は隠しきれない。 片腕のない男でも大剣が振るえるのか? しかし、その男は私に向かってこう言った 「俺の名はダグだ。 おい、小僧、そんな玩具でいいのか?」 ……玩具だと? 私が初めて手にした剣を玩具と言うのか? 「玩具ではありません。 何かご不満があるのでしたら、私は1人でも行かせていただきます。 そして、小僧でもありません。 ザロイと言います。」 …絶対変えてやらん。 そんな事は私のプライドが許さない。 …………うそだ、そんな金はない! ハンターナイフを買うだけでもういっぱいいっぱい。 「あぁ、そいつぁ悪かったなぁ、小僧。」 …このおっさん。 殴ってやろうか… 「ダグよ、ザロイを任せたぞ。 なんせ、こやつはまだハンターになりたてじゃ。 無理はせんようにしっかりと見張っていてくれ。」 と村長がダグに念を押す。 「分かってますよ、村長。 お守りをすりゃいいんでしょ? 行くぞ、小僧」 …ほんとに、殴ってやりたい。
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