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階段を発見し、1段目に足を掛けようとした刹那の出来事だった、2階から奴らが襲ってきた。
あまりに突然のことで反応が少し遅れてしまい、1匹の爪が私の肩に殴るように当たる。
その力に窓を突き破り、建物の外に吹き飛ばされた。
ランポスの知能から、待ち伏せはないと踏んでいた私は驚きを隠せない…
いや、そんな事を考えている場合ではない、この状況をどう打破するかを考えなければ…
私の周りを円を描くように囲むランポス。
私は腰のナイフを抜き、身構える。
奴らは私が隙を見せる時をじっと待っている。
体勢を低く構え、首を突き出し、あるものは威嚇し、あるものは微動だにしない。
何分経ったか、いや…何秒経っただろうか?
ランポスたちとの睨み合いが続く。
そして、1匹が余所見をしたとき、私はそいつに飛び掛かった。
余所見をしているランポスもさすがに反応は見せるが、私だって鍛錬を積んできた。
奴が打ち下ろした爪を避け、首を薙ぎ払った!
…が、数が多すぎた。
奴らは仲間がいるなどと微塵も気にせず、ランポスたちは私の命を奪うべく飛び掛かってきた。
腕を裂かれ、脚に牙を食い込ませる…
あまりの出血に意識が飛びそうになるが、ランポスたちがそれを許さない。
気が遠くなる度に攻撃を浴び、痛みが脳に伝わる。
苦痛以外の何者でもない刺激が体を走り、意識が呼び戻される。
私の命はここで終わりを告げた…
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