286人が本棚に入れています
本棚に追加
人だかりの中から二人組の男性が出てきた。
周りはこそこそと話し始めた。
「壬生狼だ‥」
「あの子どうなるのかねぇ‥。」
緋音はこそこそ話に耳を傾けながら彼らの姿を上から下までじっくり眺めた。
(壬生狼‥?って事は‥まさか!)
「‥おぃ、お前」
目つきの悪い男性が緋音を睨みつけながら尋ねようとした。
「うわーー!!」
突然‥緋音は奇声を発して叫んだ。
その声に周りも二人の男性もたじろく。
「新撰組だぁぁ!」
あまりの感動に緋音は目つきの悪い男性に抱きついた。
その行動に、周りにいた人も隣の美青年も目つきの悪い男性も目を見開き驚いた。
「なっ!?お前なんだ!?離せ!」
目つきの悪い男性はかなり動揺して隣の美青年に助けを求めようとした。
だが‥
「ぷくくく‥。アハハハハハ!土方さんモテますねぇ!」
笑いながら二人を眺めていた‥。
その声に緋音がぴくっと反応した。
最初のコメントを投稿しよう!