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掲示板には合格者の受験番号がズラーっと書いてある…
細かくて目がチカチカするな。
さてと…300の列はっと…
…お!あったあった。
305…311…
うぉぉ!
緊張する~!!!
315…316…319…
いよいよ320ライン…
320…322…323…324…………326…
………………
まてまて、見間違いってこともある
320……322…323…324…………………326…
………………嘘だろ
お、終わった………
その場にガックリと崩れ落ちる俺、
体が灰になって風と共に舞っていくような感覚に襲われる。
「あ!あった!あったよ~雄太~!ほら、334番~♪」
崩れ落ちている俺を尻目に掲示板に書かれてある自分の受験番号を指差して歓喜の声をあげる隆斗。
あぁ受かったんだ、ヨカタネタカトクン
僕は落ちましたよ、お先真っ暗だよ、うん
(あちゃー雄太落ちたのかな?)
「なぁ…雄太、一つ気になることがあるんだけど…」
「あぁん?」
声に力のない俺…
もはや廃人だ
今俺は目が虚ろになってると思う。
そんなのはお構いなしに隆斗は喋りだす
「いや、あのさ…雄太番号間違えてない?」
お前なぁ親友が落ちたっての………
…へ?
「間違え…た?」
思わず隆斗に聞き返してしまう俺。
「うん、だっておかしいだろ~俺と雄太は同じクラスで~俺たちのクラスでこの高校を受験したのは雄太と俺だけだよ?」
そう言われてみればおかしい…
俺のクラスで、この高校を受験したのは俺たちだけ…
順番的に考えたら俺は隆斗のすぐ後ろのはずだから……335番…だよな
「おい、まさかまさか!!!」
急いでバックから受験番号の書いてある紙を取り出す俺…
恐る恐るその紙を見てみると………
あ…
「さん…びゃく…さんじゅう…335番だ!」
「ほらね~♪やっぱしそうだ~335番、ちゃんと掲示板に書いてあるよ」
「え!マジ!?」
慌ててまた掲示板を見る俺!
ある…確かにある!335番!!!
「全く雄太はおっちょこちょいなんだ…「おっしゃあぁあぁあぁあぁあ!!!」
隆斗の声を遮って喜びの大きな声をあげる俺。
「ッちょ…雄太声デカすぎるよ…」
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