0人が本棚に入れています
本棚に追加
―――――――???
「ん・・・」
体が妙に重たい・・・。
いったいどうしたのだろうか。
俺は明きたくないという目を無理矢理動かして、ゆっくりと世界を目に入れる。
朝なのか分からないがまぶしい光が目に入り、視界がぼやけてしまう。
「な・・・なんだここ・・・」
慣れた俺の目が捕らえたのは、某RPGの城のような赤いカーペットが敷かれた長い廊下。
どうやら俺がいるのは一番奥のようで前にしか進めない仕様になっている。
体を見ると、まだ高校の制服だった。
いや、まだというのはおかしいかもしれない。
最後に着ていたのが私服なのか制服なのか寝巻きなのか、はっきり分かっていないからだ。
そもそもここはどこなんだろうか?
いつここに来たのかも分からなければ、どうしてここにいるのかも分からない。
ただ分かるのは異様な建造物の威圧感と、異様な妙に暑苦しい雰囲気。
とりあえず横たわっていても何も変わらない、立つこととするか。
最初のコメントを投稿しよう!