#1 ここは異世界?or日常?

4/5
前へ
/7ページ
次へ
「どうした?顔が引きつっているぞ」 そりゃ引きつりもするわ。 なんせ、まったく気配のない背後から声を掛けられてんだからな。 「あんた、なにもんだ?」 「マサ、魔使いだ」 「魔使いぃ?」 なに訳分からんこと言ってんだ、この中年は。 なんて、思っていると熱を持った物体が頬を掠めながら、後方へと飛んで行った。 マサの手からは、プスプスとタイヤが燃えた時のような音を出している。 「納得いったか?次はお前の自己紹介だ」 「お、俺は梁嶋 東吾(やなしま とうご)だ」 「特殊能力は?」 「な、なんだよそれ」 いつもなら馬鹿か?なんて言って挑発するのに、さっきのを見てからしようにもできない。 「は、まさか最弱人種って言われる地球人かお前」 「お、おう」 「はーはっはっはっはっ!!」 マサは俺が言った言葉に対し、狂ったように笑った。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加