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あれからエミールに戻るのに、すごく苦労した……。
ようやく階段を下り終えた私達の目の前には、立ちはだかる巨大な砂嵐。それを見た瞬間、私達は深いため息をついた。
さらに追い討ちをかけるかのように、砂漠の塔から一歩出た瞬間から現れる蠍のモンスター。
「ははっ、なんで道具屋に寄らずに来たんだろな。」
そう苦笑しながら呟いた翔の言葉に、激しく同意したのは言うまでもない。
劉牙のイライラが爆発したり、私がファイリーで一気に蠍の大群を燃やしたりといろいろあったが、ようやく砂嵐を抜けエミールに辿り着くことが出来た。
エミールに着いた私達が一番に向かったのは道具屋だった。もちろんワープアイテムを購入するため。
そんなに頻繁に使う訳ではないのに、10個も購入した……。これでしばらくは安全だ。
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