~第二章 再来~

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パタンと音を立てて閉まるドア。 静かだ……。 『ダークネス』に来て初めての一人部屋だ。 なんだか落ち着かない。 ずっと鈴が一緒だった部屋割り。 今日だけでも何度も感じた寂しさ……。何か足りない、穴が空いたような感覚。 私の中でそれだけ鈴の存在が大きいということ。鈴だけじゃない。雪兎も、クラスメイトも…。私にとって大事な存在なのだ。 変わらない毎日が嫌?そんなことを思った私がバカだったのかもしれない。変わらない毎日こそが大事な時間なのだと、染々と思う……。 「……おやすみ、鈴。」 返事が返ってこないのは分かっているが、そう呟いて目を閉じた……。
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