未来予想図は地味でいい

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未来予想図は地味でいい

緋代ちゃん、緋代ちゃん…と声が聞こえた 『もう空港に着くよ。ベルトしめて』と龍馬に起こされた 窓にはオアフ島が見え、あっという間に街に近づく。ハワイ時間朝の6時だ 私は伸びをした 『私ハワイは二回目大学の卒業旅行でいったきりよ。楽しみ』 『叔母の家はカイムキってとこにあるんだ。知り合いの日本人をホームステイさせてる家がすぐ近くにあって、俺達はそこにしばらくお世話になるわけだ』 『カイムキってどのあたりなの?』 『海からは少し遠いよ。でもまあ車でいけばどこでもいけるさ』 龍馬は余裕である。空港におりた私達は荷物をベルトコンベアーで受け取り空港の入口をでた 外は暑く私はすぐに上着を脱いで半袖になった 『あそこに車停まってるだろ?おじさんだ』 私達は車のほうに歩いていった。中から背の高い洋梨体型の白人の男性が『リョーマ!リョーマ!』と読んでいた 『Long time no see!』と龍馬は彼に抱き着いた 龍馬は英語で私を紹介した。私もカタコトで挨拶をして車に乗り込んだ 見慣れない景色が車の中から見える 花のかおりがここは異国の島だと告げている 年末ということか道路は結構混んでいる なぜか京都旅行思い出した おじさんがあの時のタクシーの運転手さんに見える なんだかんだと1時間半かかっておばさんの家に到着した 広い敷地に私はびっくりした!家自体も大きいのだが、庭が広く手入れも行き届いている 『龍馬、緋代子さんいらっしゃい!私は瞳グレース、主人はジョン。遠慮は無しでゆっくりして』 おばさんは白のワンピースにショートカット、スレンダーな人だった 息子さんと娘さんが一人づついてもう結婚して別に住んでいるらしい 私達は先に家の裏にあるコンドミニアムのような部屋に荷物を置きにいき、おばさん達の家でゆっくりとコーヒーを飲んだ おばさんのたてたコナコーヒーは最高に美味しくて時差ボケの私達の目を覚ましてくれた
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