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『見た目唇だよ(笑)そんなポッテリ唇はエロく見えるもんなんだ。君は気付いてないかも知れないが、思ってるより地味ではない。外見はね。内命は地味で…そうだなかなり破天荒な事考えたりする、違う?』
『破天荒…確かに明日から私がしようとしてる事はそうかも…』
『独立して会社立ち上げるのかい(笑)』
『まさか(笑)うちのオッサン達に少しでもパソコンやらせようと思って…。競馬だの将棋だの新聞だの全部パソコンでしろっていってやりますよ
なれたら仕事です。前から思ってたけどあんなに周りから見られてるなんて私知らなかった
悔しいじゃないですか。せめて来年の年賀状作りだけでも自分でやらせます』
私はソーダをお代わりしに行った
『庶務課は何人いるの?』
『私いれて5人です』
『大丈夫?』
『大丈夫じゃないです』
『なんだそりゃ』
『でもデスクに置いたままのパソコン、朝1番に立ち上げとこうと思います。埃被ってますからね…ネットくらい教えますよ。あとメールと』
『…ホントに何もできないんだな…』
『です…』
まさに赤ちゃんに九々を教えるようなもんだ
世良さんも少し呆れていた
『まあ人間やる気できればやるだろな。ところで今度3連休あるだろ?大阪と京都行かない?泊まりで』
『あ…私お金ないから無理ですよ』
『実は懸賞で京都の旅館一泊二日あたったんだ。二人じゃないと行けないからさ、タコ焼きの食べ比べする?』
『いいんですか?でもハムスターが…』
『ハムスター飼ってるの?』
『はい』
『じゃあ兄貴に預かってもらうよ(笑)それなら大丈夫だろ?』
『じゃあお言葉に甘えて行きます!』
軽い女に見えるだろうか?いや見えるくらいがちょうどいい
この人は精神的に信用できる人だ。まあ何か起こってもそれはそれで、なんとかなる
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