肩透かしな女

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映画はベタな恋愛映画だった。くっついたり離れたり ホラーとかのがよかったな、バイオハザードみたいな 映画が終わって私達は小洒落たレストランに入った。いかにも佐々木さんが好きそうなスタイリッシュな店 私は間をとってそこそこな値段のメニューをオーダーした 『遠慮しないでよ』と言われたが、後々あの時高い物食べてと言われたらやだし… 『いえ、私このパスタ食べたいから』本心でもある 『藤川君彼氏は?』 『ここ何年かいませんね。3年くらいかも…』 『作らないの?』 『作りたいですよ。でも地味な女にはなかなかチャンスないんです』 私は運ばれた料理を口にした 『君仕事もできるし、美人の部類にはいるよ。自信もって』 『はぁぁ…ただ私、いつも言われるのは、お前地味だけどエッチは上手いって…どうなんでしょうね、ただの都合のいい女じゃないですか』 私が、私って編み物上手いんです~的発言に佐々木さんはあたふたしてた やっぱり下心あったんだ(笑) これが私の中の破天荒的な部分? 『藤川君はおもしろいね。このあとどうする?』 『私、ペットショップいくんで(笑)』 『ええ!』 『ハムスターのおもちゃと餌です』 食べ終わると私は佐々木さんに映画とランチのお礼をいって、あっさり、さっぱり、ズバッと逃げるようにレストランを後にした ア然とした顔で佐々木さんが手を振っていた
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