肩透かしな女

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オッサン達が動き始めた…パソコンをいじりだしたのだ。課長にいたっては本まで買ってきて壁紙は孫の顔になってた… あとの三人はようやく自分で立ち上げて開けるようになった 私は次にメールを教えた 『いいですか?必ず朝きたらメールボックスあけてくださいよ。私他の部署にメールで用事や仕事送ってくださいっていいますから』 『ええ!じゃあずっと画面みてメールボックスチェックするの?』 『メールがきたら知らせてくれますから…私音なるようにしてます。携帯と同じ感覚ですよ。大事な用なら直接いいにきます』 失敗はあるかもしれないけど、このくらいしなきゃいつかリストラされる オッサンのためにも目を光らせなきゃ だからしばらくはお昼ご飯はデスクで… 『緋代子ちゃん♪』ふりむくと…佐々木さんがいた…しかも緋代子ちゃん? 『土曜日はありがとうございました』 『ハムスター元気?』 『サラミ…あ、名前だけどおもちゃかじってました』 『俺、サラミちゃんに負けたんだよなぁ…(笑)連休はどこかいくの?』 『友達と京都行きます』 『相手気になるな』 『サークル?仲間ですね自分達のサークルあるんです、日曜日によく行くって…』 私の言葉を遮るように 『宗教とか、自己啓発とかじゃないよね!』 『全然違います(笑)動物園いったりして動物観察するんです』 だよね、嘘は言ってない 『緋代子ちゃんピッタリの趣味かもね(笑)まあ楽しんできて。また食事いこうよね。もう下心はもたないからさ』 『わかりました』アハハ大人だなちゃんとわかったんだ と言うか…嫌われたと思ったら意外な反応で私は戸惑った オッサン達のパソコンにはメールはなかった。そのかわり私のほうにはドッサリきてて午後からは資料集めたり、コピーしたのを頼まれた部署に持っていったり大変だ。早く皆で分担出来るようになりたい 私なりにオッサンとは仲良くしたいのだ
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