地味と変人

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私のお父さんは私が小学校までライブハウスに出てた お母さんに連れられてよくいった あのかっこよさが今になっても忘れられなくてファザコンなわけ… お父さんとお母さんには結婚指輪なんてない 片耳づつのピアスをいまでもしてる。好きなミュージシャンの真似らしい もうすぐ定年だけど自慢のお父さんだ 旅館は素晴らしかった 結構老舗で有名な作家さんも泊まったと言う 部屋はかなり広くて窓からは日本庭園が見える。和風の部屋にベットはしっくりはこないけど、私はベットのほうがありがたい 『新婚旅行の部屋だな』 『ですよね…でもいいなぁ。世良さんはいつもここ泊まるんですか?女将さんと話ししてたけど』 『うん、ここ実家だから』 『ええ!!』 私は腰が抜けた… 『でも…女将さん若いし…』 『1番上の兄貴の嫁さんなんだ。うちは男ばかりの三人兄弟。俺は末っ子。お袋が10年前亡くなったから兄貴の嫁さんがすぐに女将になったんだよ』 『懸賞当たったの嘘だったんですか?』 『嘘じゃないさ、旅行券10万円当たったの…同じじゃないか(笑)気にしない、気にしない』 『しますよ!私恋人とかに思われたら…』 『困らないくせに(笑)』 『困ります』 世良さんは私を抱きしめると『困らないって言うんだ』と耳元でいった 私はふわふわした感覚になり思わず『困らない…』と言ってしまった 『だったら荷物整理しろ。宿泊期間延ばすから年下に連絡いれといて(笑)』 横暴で気ままなのに、優しさは他の人よりある 私は自分から抱いてくださいとお願いした 彼のセックスは几帳面で私の全てを知り尽くしてから弱い部分を責める わざと焦らして私の困った顔にすごく興奮した そしてやっぱり、私はセックスが上手いと言った。女はこうでなくちゃと私のが壊れるくらい激しく突き上げる 彼の身体は華奢に見えるが筋肉の塊だ…
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