1184人が本棚に入れています
本棚に追加
日本に着いて、私達はすぐに婚姻届けを出した
そう今日から私は世良緋代子になったのだ
初仕事に自分の名札を世良にした
『藤川さん』より『世良さん』のほうが呼びやすいのか、皆は間違わず私を『世良さん』と呼んだ…これはこれで意外と傷つく…
課長の定年退社の日私は課長に花束を渡した。みんな泣いてたけど…課長が帰ったら普通に戻った
私も少しうるうるしたが、次期課長の事で緊張していた
翌日私はいつものように出勤すると課長の席に段ボールとノートパソコンが置かれてた
『おはよっす!世良ちゃん』段ボールの向こうから高梨さんが現れた
『高梨課長おはようございます。改めまして、私世良緋代子です』
『はい、俺高梨健二。よろしくね。世良ちゃんさ、俺がここくるの知ってて調べてたんだよね(笑)』
『そうです…すいません』
『俺のストーカーだと思って喜んでたのに。すぐ結婚なんてさ』
『課長はマイパソコンですか?』
『だよ。今更会社のなんか使えねーよ』と段ボールからいろんなものを出し引き出しにつめだした
ああ!パソコンできるんだ!よかった~
これだけでもめっけもんだと思った
『世良ちゃんゴルフは?』
『私はしないですね…』
『残念!悪いけど号別にこれ並べて俺のほう向けてよね』
経済雑誌かなとおもいきや…『ナイスゴルフ』競馬バカがいなくなったと思えば今度はゴルフバカだ(泣)
多分使えねーなと私はすぐに感じた…
最初のコメントを投稿しよう!