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バレンタイン…課長は休みをとっていた
一応恒例で私はオッサン達と課長にチョコレートを用意していた
課長は多分龍馬の病院に行ってると思った。きっと薬で毎日堪えてるんだ
難しい事はわからないけど…
『世良ちゃん、課長は昼からくるんだとよ(笑)』
『え?大丈夫なんですか』オッサン達の言葉に思わず私は振り向いた
『昨日俺らと飲みにいって、課長はママの家に泊まってんだ(笑)二日酔いだよ』
『なかなか飲みっぷりがよかったな?』
『ああ(笑)しかも女に目がない、世良ちゃん気をつけな』
私の頭がむあ~っとした熱気に包まれた
私は午前中、鬼のように仕事をした
電灯の付け替え、注文されてた名刺配り、昼からしようと思ってた仕事を全部済ませた
お弁当の味なんかしない
『世良ちゃ~ん、ごめんね。書類貯まってる?』
私は天にも届く悲鳴のような声で課長の説教をした。ドアには人だかりだ
『世良ちゃん許してよ~頭痛いって…もうこんな事しないからさ…』
『私心配してたんですよ!』
『…わりぃ。世良ちゃんは龍馬先生の嫁さんだもんな…俺通ってること、少しは知ってるし。心配しなくていいよ(笑)月一で昼休みに薬もらいに行くだけになってんだ』
『あんまり…無理しないでくださいよ!貯まった書類みてハンコください!』
知ってたのか…世良なんて珍しいもんね
『課長もたまには動物園行ってくださいよ。課長にオススメなのは、カバです。この世で1番強い野性の動物。でものんびりしてる。課長はホントは強いんですから(笑)』
課長は笑って私にぺこちゃんの飴をくれた
『タバコ、今止めてんだ。結構頑張ってんだろ?』
禁煙か…目的あっていいじゃない(笑)
あ~怒鳴りすぎて頭痛いし、声はガラガラだ…
そんな時メグミからメールがきた
【Happy♪先輩やりましたよ、前田さんにチョコレートあげたら、ディナー誘われました!なんかアドバイスは?】
【秘密の日を持て!その日はうふふ♪的な】
メグミには恩を売ろう!
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