魔の刻印

6/8
前へ
/136ページ
次へ
ナイツ「ぐっ!・・・ここは?たしか俺は・・・」 ヘルガ「気がついたか、少年?」 ナイツ「あなたたしか・・・ヴァンパイア・・・?」 ヘルガ「あぁ・・・だがヴァンパイアなのは俺だけじゃない。お前もだ」 ナイツ「俺が・・・ヴァンパイア!?」 ヘルガ「あぁ」 ナイツは自分の右手のひらをみた。そこには、魔の刻印が・・・ ナイツ「・・・今は昼だぞ?」 ヘルガ「ヴァンパイアが夜しか動けないというのは人間の勝手な想像だ」 ナイツ「ヘヴンは?・・・あ、いや・・・ライガの子どもと女の人は?」 ヘルガ「倒れていたのはお前だけだ」 ナイツ「そう・・・」 ヘルガ「お前、名前は?」 ナイツ「ナイツ・・・」 ヘルガ「そうか・・・ナイツ、今から俺達のアジトに行くぞ」 ナイツ「アジト?」 ヘルガ「あぁ・・・お前には悪いが俺達ヴァンパイアと人間は古くから争っている。今が決着の時だ」 ナイツ「それって戦争するってこと?」 ヘルガ「あぁ・・・近い内に必ず起きる・・・だからお前にも修行してもらう。まぁ近い内といっても1年後ぐらいだな?」 ナイツ「俺は・・・俺の殺りたい奴しか殺らない・・・」 ヘルガ「わかっている・・・さぁ、行くぞ!」 ナイツとヘルガは出発した。 ヘルガ「日がくれたな・・・走るぞ!」 ナイツ「走るって?」 ヘルガ「人間の10倍のスピードは出せるだろう」 ナイツ「あっちょっと待って・・・くれよ」 そこにヘルガの姿はなかった。 ナイツは全速力で走った。周りの物がぶれて見える。自分でも驚いてぐらいだった。あっという間にヘルガに追いついた。 ヘルガ「初めてにしては早いな?」 ナイツ「自分でも驚いててるよ」
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1162人が本棚に入れています
本棚に追加