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ナイツ「はぁ・・・はぁ・・・何とか・・・」
ナイツは鳥籠を破ったのだ。
ナイツは剣術では天才だった。しかしこの世は魔法。剣術など、何の意味も持たなかった。
ナイツ「父さん・・・いや、アダン!・・・許さない・・・」
カサカサ
ナイツ「!?誰だ!?」
「クゥーン」
ナイツ「魔物の・・・子ども?」
そこにはライガという狼みたいな魔物がいた。
「クゥーン」
ライガの子どもは酷く傷付いている。
ナイツ「お前も1人ぼっちなのか?」
「クゥーン」
ナイツ「名前・・・つけないとな?・・・・・・ヘヴン・・・お前の名前はヘヴンだ!」
ヘヴン「キャンキャン!」
ヘヴンはその名前に満足したのかナイツの頬を舐めている。
ナイツ「ははは・・・くすぐったいよ!」
ガルルルル
ナイツとヘヴンがじゃれあっている所に一匹のライガがきた。
ライガ「ガルルルル」
ヘヴン「クゥーン」
ヘヴンは酷く脅えている。
ナイツ「大丈夫だよ、ヘヴン・・・俺が護ってやる・・・」
ナイツは立ち上がり短剣を構えた。
ナイツ(このライガ・・・何だ?・・・普通のライガじゃない?)
ライガ「ギャォォン!」
ナイツ「う!?」
「ナイツの死体を探せ!」
ナイツとライガが対峙しているとどこからか数人の男の声がした。
どうやらナイツの死体を回収しにきたようだ。
ナイツ「逃げよう!ヘヴン!」
ヘヴン「ガゥン!」
ナイツとヘヴンは走りだした。
ライガがそれを追いかけようとしたその時・・・
「ファイヤーナックル!」
火炎が拳の形になりライガに襲いかかってきた。さっきの男達だ。
ライガ「ギャォォォォン!!」
ナイツ「はぁはぁ・・・」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「助けてくれ!!うわぁぁぁぁぁぁ!」
男の悲鳴が聞こえてきた。あのライガの名前はレジェンドライガ。この世界が始まった時から生きていると言われる最強のライガ。
ナイツとヘヴンは獅死の森を何とかぬけた。
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