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『精神崩壊序曲』
犇く呻き声
蠢く蜚の蟲
眼球剥き出しの少年は尽きる迄嘔吐と自慰行為を頓に繰り返す
氾濫した躯は無惨に腐敗し崩れ去る
戦慄に震える己の右足を潰し
痙攣する己の左足を切り落とす
地を這い闇に欝を霞める
少年の跡に蛆が湧き
少年の幼な目に映った残忍情景
利己主義者が少年を踏み潰す
悶え碗き回る少年を性的倒錯者が擂り潰す
茫然自失した少年は咄嗟に頸動脈を掻き切った
溢れ出る血液に少年の母は割腹し生命を断った
胸が張り裂けるが如く
ネクロフォビアの少年は性的倒錯者に縋った
邪心を精神に宿し少年は性的倒錯者に背いた
未だ見ぬ新しい快感を前に少年は興奮に覚醒した
少年は性的倒錯者の頭を引き摺って見せしめた
少年は腐った世の中に恐怖を齎した
道行く人を裂き殺し快感を得た
俄雨の或る日少年は息を潜め自室に昔好きだった少女を連れ込み籠った
性的暴行を加え頭を散弾銃で撃ち抜いた
少年の心から歪曲した愛は消え去り
少年の幼な目に映った地獄景色
事実に気付き己を失った
無意識の内に少年は首を吊り人生の終幕を迎えた
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